オメガ スピードマスタートリプルカレンダー オーバーホール・仕上
腕時計修理内容
ブランド名 | オメガ |
モデル名 | スピードマスタートリプルカレンダー |
型番 | ref.3220-50 |
修理内容 | オーバーホール・仕上 |
修理料金 | ¥52,000-(税込) ※事例公開時の価格となります。 |
修理時間 | お見積3週間、お返事を頂いてから作業が1.5か月。 |
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修理後。正面から
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修理後のブレスレット
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修理前のブレスレット。 ヘアラインがだいぶアレ
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修理後の全体像。ベゼルディスクの打痕は取れません><
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
担当者コメントと修理のポイント
今回ご紹介するのはこちら。
オメガ スピードマスタートリプルカレンダー ref.3220-50
です。
ベゼルに打痕が入ってしまった…!ということで
ご来店頂きました。
が、残念なことに打痕が入っているのはベゼルディスク。
残念ながらパーツの交換でしか対応できず、
また当店では入手もできません。
今回色々お話をしました結果
当初の目的、ベゼルディスク打痕はそのままに
オーバーホール・仕上をご依頼頂きました。
この時計のムーブメントはCal.7751系。
Cal.7750に月表示・24時間針・月齢を足して
日付がポインターデイトにされています。
メインの輪列周りは全く同じですが、
表示が変わっている文字盤側は
当然部品構成が違います。
特に気を付けたいのは日送り車。
日早送り禁止時間帯ってありますよね。
モデルによって大丈夫な時もありますが
このムーブで操作してしまうと間違いなく壊れます。
ええ、間違いなく( ー`дー´)
そもそも日早送り禁止時間帯っていうのは
だいたい20:00~4:00の間(モデルによって違います)に
日付を早送りした時
”日付を早送りしようとする力/歯車”
と
”日付を普通に回そうとする力/歯車”
がぶつかってしまう時間帯なんですね。
そのまま操作を続けると、歯車にムリがかかって
壊れてしまう。
大丈夫な時、っていうのはうまく操作の力を逃がす構造が
働いた時なんですが、作っているメーカーでも
操作を避けるように取説に書いてあったりします。
話しがそれました…><
さてこの時計。なんで”間違いなく”壊れるかというと
操作の力を逃がす構造、というのが
そもそもないのです!
それでまぁ、内部を開けてみれば
実際どうだったかが分かってしまうのですが…
この時計の紹介をせねば。
この時計の修理は傷・打痕こそあるものの
大事に使われていたようで
内部のダメージはほとんどありませんでした。
おかげで部品交換もなく、
オーバーホールと仕上にて修理を完了することが
出来ました
・・・紹介分が短いw