ロレックス デイトジャスト オーバーホール・仕上
私が担当しました
宝石広場修理部スタッフ。時計修理技師。時計修理業界歴約20年。
時計の状態確認/点検/判定/故障個所の修理などの技術的な対応から、接客/見積もりまで幅広く担当。
1つ1つの時計に丁寧に向き合い、お客様のお手元に良い状態でお戻し致します。
是非お気軽にお問合せください。
16234|ロレックス デイトジャストのオーバーホール・修理|腕時計のオーバーホール・修理なら【宝石広場 時計修理センター 渋谷】
担当者コメントと修理のポイント
ご購入依頼、定期的にメンテをご依頼頂いている方から
数年ぶりにオーバーホールのご依頼を頂きました。
4年前後でメンテをしていただいているだけあって
内部は割ときれいな状態です。
ただ、ブレスレットはご使用年数なりに伸びてきてますね
このジュビリーブレスに限らずなんですが、どうしても
使った分だけ軸が摩耗していきますので、徐々によれて
しまいますね。それはそれで愛着がわいてきたり
…しませんか?
使っていくうちでに耗する事は避けようもありませんが、
たまにブレスの洗浄なんかをしていくとある程度マシ
なのでは、とコレを書いていて思います。
よごれが詰まった状態より、綺麗な状態の方が擦れた時の
摩耗度合いは小さいでしょうから…!
これが修理できるかって、まーーー...出来ません。
ブレスのよれはざっくり固定ピンの摩耗と、駒そのものの
摩耗がありますが、差し当たってピンについて。
固定ピンというのは固定駒にも調整駒にもあるピンの摩耗。
固定駒には2本、調整ゴマには1本、抜く事を想定してない
ピンが駒のつなぎに使われていまして(例外もあります)、
それが何度も繰り返しブレスが動く事で摩耗していきます。
もちろん、何年もかけて、ですよ。
それを修理ってなると、1回”外すことを想定していない”
ピンを抜いて、新しいピンを入れる事になるのです。
ということで、かなり強引に抜かないといけないのですが、
まーホント強引になると思います。
それこそ、今しっかりついている部品をぶち壊して
抜くくらいの覚悟がいるんじゃないかなぁ…
だもので、どうしても気になるという場合にはブレスレット
ごとの交換をすることになります。
時計全般ですが、外装部品はたいそう高額ですので、
わりとシャレにしかならない額になると思います...!
今回預からせて頂いた方は長年使った証としてこのブレスに
愛着を持っていらしたのでそのままです。
内装も定期的なオーバーホールのおかげか、交換部品無し。
オーバーホール、外装仕上にてお渡しする事が出来ました。
ご依頼ありがとうございました!!